燧灘および備後灘におけるベントスによる底質環境評価
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概要
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燧灘・備後灘においてマクロベントスとメイオベントスの量的,質的変化と底質環境の関係を検討した。東部燧灘では高い有機物濃度を示し,一部の海域では夏季における貧酸素化が認められた。多毛類では底質への適応能力の高いSigambra tentaclataが燧灘全域に多く出現した。メイオベントスの有機汚染指標であるnematode/copepod値は1定点を除いて100以下を示し,低めに推移した。顕著な有機汚染の特徴は認められないことから,20年前に比べて底質環境は改善傾向にあると考えられた。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2008-11-15
著者
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