病変ノリ糸状体から分離したPseudomonas様細菌
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概要
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ホタテ貝殻を用いて培養していたノリ糸状体に,赤褐色の小斑点を初期症状とする疾病が発生した。罹病部分からフリー糸状体のみならず葉状体に対しても強い病原性を示す細菌を得た。同菌は,グラム陰性の偏性好気性桿菌(約0.4×2μm)で,単極鞭毛を有し,活発に運動した。12〜37℃の温度範囲,NaCl2〜8%の範囲で増殖した。海水存在下で特に良好に増殖し,ゼラチン,デンプンを分解したが,グルコースなどの糖から酸を産生しなかった。これらの結果から,同菌はPseudomonas属もしくはその近縁種で今回の病変の原因菌と判断された。
- 2008-11-15
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