新卒看護師の職業的アイデンティティ形成と職務態度 : 縦断的研究に基づく検討(健康・医療教育)
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概要
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本研究は、看護師の入職後5年間の職業的アイデンティティ形成および入職5年目の看護師の職業的アイデンティティ・ステイタスにおける職務態度(仕事の質の向上行動、職務関与)への影響を、実証的に明らかにすることを目的とした。1999年に入職した新卒看護師を対象に、年間1回の質問紙調査を5年間実施した。入職後の職業的アイデンティティ形成は、入職1年目から2年目にかけ拡散が高まり、達成が低下し、その後入職5年目に傾向が変化することが明らかとなった。また、5年目の職業的アイデンティティ・ステイタスは、仕事の質の向上行動および職務関与に影響を及ぼしており、拡散の高まりがいずれの態度変数にも負の影響を及ぼしていた。これらのことから、入職直後の支援のみではなく、入職数年後の職業アイデンティティ形成への支援の必要性と、質の高い看護ケアを提供する人材の育成のためには、職業的アイデンティティ形成への介入の必要性が示唆された。
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