「発想や構想の能力」の評価に関する考察 : 美術教育における思考力・判断力の育成の観点から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,まず,図画工作科および美術科における指導要録の観点の一つである「発想や構想の能力」の評価について,その歴史的な経緯や位置づけについて確認するとともに,B.S.ブルームの教育目標の分類やE.W.アイスナーの「表現目標」の理論からのアプローチを試みた。そして,著者の授業実践をもとに検討や考察を行うことを通して,「発想や構想の能力」を「思考力・判断力」として捉え直す試みを行った。その結果,我々の身近な世界や自然界に無数にある造形表現のきっかけになるものを生かしていく経験をつむことができるように,題材の「指導目標」に幅をもたせたり,友達とのかかわりの場を設けたりするなども有効であることが分かった。
- 2008-03-27
著者
関連論文
- 「鑑賞の能力」の評価に関する考察 : 知識・理解の育成の観点から,鑑賞を表現につなぐ実践の可能性をさぐる
- 「発想や構想の能力」の評価に関する考察 : 美術教育における思考力・判断力の育成の観点から
- 「創造的な技能」の評価に関する考察 : 材料および用具の扱い方の指導についての検証を中心にして
- 「造形への関心・意欲・態度」の評価に関する考察 : 題材開発からの教師のかかわりを中心として
- 自然との共生をめざす美術教育に関する考察
- 全国教員採用試験問題「図画工作科」の分析と課題 : 過去出題問題(2006年〜2009年)の分類を通して
- 小学校図画工作科で求められる専門的知識と技術 : 教員採用試験問題と教育関連法令・学習指導要領・教科書とのギャップを踏まえて