タマネギ外皮抽出物中の抗酸化物質の精製及び構造について
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概要
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廃棄物として処理されているタマネギ外皮の有効利用について検討中に、数種類の強いDPPHラジカル消去能を持つ化合物を見出した。そこでこれらの物質を溶媒抽出、Wakogel FC-40、トヨパールHW-40等の各種クロマトグラフイーにより、分離・精製を行った。得られた抗酸化性物質はUV、IR、GC-MSの結果より、プロトカテキュ酸、フロログルシノール、p-ヒドロキシ安息香酸、バニリン酸、2,4,6-トリビドロキシ安息香酸メチルであることがわかった。このうちプロトカテキュ酸は最も含量が多く、ロダン鉄法での抗酸化試験ではカテキンよりも強い抗酸化力を有していた。
- 2008-03-01
著者
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伊藤 洋子
西九州大学健康福祉学部健康栄養学科
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瀬部 和美
西九州大学健康福祉学部健康栄養学科
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進藤 直文
西九州大学健康福祉学部健康栄養学科
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古賀 里美
西九州大学健康福祉学部健康栄養学科
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西島 美絵子
西九州大学健康福祉学部健康栄養学科
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前間 麻衣
西九州大学健康福祉学部健康栄養学科
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