アズキの抗腫瘍活性について
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概要
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本実験は,アズキの煮汁中に抗腫瘍活性を示す物質が存在するか否かをマウスに経口投与して行った。アズキ煮汁の調製は,アズキの重量に対し6倍の水を加え3分間煮て,濾したろ液をアズキ1抽出液,アズキ1抽出液を除いたところに水を加え30分炊き上げ,濾したろ液をアズキ2抽出液とした。抗腫瘍活性の実験は,マウスSarcoma180固形癌を用い,腹腔内に移植して行った。抗腫瘍効果は,アズキ抽出液のガン移植後に対し,ガン移植前に対し,そして習慣的飲用に対しそれぞれ行い,生存率を調べた。ガン移植後に対する効果は,アズキ1抽出液に認められず,アズキ2抽出液に弱いながらも認められた。ガン移植前では認められなかった。そして習慣的飲用においては,アズキ1,2抽出液各々に認められた。しかもアズキ2抽出液に強い延命効果が認められた。
- 国際学院埼玉短期大学の論文
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