ドレイピア第一書簡の修辞法
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概要
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本論は,アイルランドに於ける小額貨幣の不足を解決する為,イングランド国王の認可の基,鋳造商人ウイリァム.ウッドが108,000ポンドに及ぶ半エンス貨鋳造に乗り出した.この高額な鋳造貨幣の流通が,アイルランド経済を破綻の淵に沈める事を危倶したシフトは,架空の人物, M・Bドラピァの名の下に,このウッド貨鋳造阻止の国民的キャンペーンを張った.利害に敏感な商人たちを対象として,このウッド貨受領が及ぼす不利益を説き,様々な修辞法を駆使して,国民的合意を達成したその第一便である.スイフトは本論に於いて,従来の論法と異なり,淡々と事実のみを語ることで,利害の反する商人たちを合意に導いた.
著者
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