血管壁細胞および血小板における細胞内アルカリ化と情報伝達(兵庫医科大学医学会平成18年度学術講演会要旨)
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概要
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NHEの活性化に伴う細胞内アルカリ化は血管平滑筋収縮および血小板凝集を亢進させるが,これらの作用は形質膜の電位依存性および非依存性カルシウムチャネル活性の増強により出現する.電位非依存性カルシウム流入の機序としては容量性カルシウム流入機構が重要であり,血管平滑筋および血小板での容量性カルシウム流入は細胞内アルカリ化により亢進する.血小板では細胞内アルカリ化による容量性カルシウム流入の促進にTRPC4の存在が必要である.一方,血管内皮では細胞内アルカリ化は容量性カルシウム流入を抑制する.このように細胞内アルカリ化はカルシウム動態への影響を介して血管壁細胞および血小板機能を調整している可能性が示唆される.
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