中小企業における人材育成と業績との関係
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概要
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本報告では、中小企業の業績に地域間と企業規模間の「ばらつき」が存在する中で、地域中小企業に焦点を当て、人材育成と業績との関係を明らかにすることを目的としている。具体的には、2007年に報告者が実施した中小企業5,000社を対象とした実態調査の結果から中小企業の人材育成に関する部分を抽出し考察を試みた。考察の結果、売上高・営業利益ともに毎年連続して増加している中小企業と、売上高・営業利益ともに毎年連続して減少している中小企業との人材育成方法のタイプの違いが明確となり、従業員の能力開発意欲が高く、研修やキャリア開発よりも自己啓発を重視している中小企業の方が、売上高・営業利益ともに毎年連続して増加しており、中小企業の人材育成と業績との関係が明らかになった。このことから、中小企業の人材育成においては、「研修系」や「キャリア系」よりも「自己啓発系」の方法が効果的であり、企業の業績にも相関があると仮定できた。
- 日本経営教育学会の論文
- 2008-10-31
著者
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