資源ベース論における組織能力と組織学習への新たなアプローチ -包括的観点に基づいて-
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概要
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企業が厳しい競争環境の下でイノベーションを行い、持続的成長を成し遂げるためには組織能力を絶えず高めていかなければならない。ただし、組織能力を資源ベース論における他の経営資源と同様に還元主義に基づいて分析を行っては、組織の活動やプロセスの中に散在していて、イノベーションの発端となりうる組織の潜在能力を見逃してしまうことになる。また、組織知が組織能力の基礎を成しているのは間違いないが、資源ベース論における組織知は主にシングル・ループ学習によって得られるものとしてみなされているので、既存の知識体系の範囲を超える組織学習の議論は困難である。戦略的組織学習モデルは、包括的観点に基づいて提示されたものであり、知識の増幅の区分、ホット・グループの概念の導入、組織学習と戦略形成との統合的な考察といった3つの大きな特徴を有する。
- 千葉経済大学の論文
- 2008-12-22
著者
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