看護大学生が抱く認知症高齢者のイメージ
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概要
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看護大学生の抱く認知症高齢者のイメージを明らかにすること、また、認知症高齢者のイメージと学年との関連を明らかにすることを目的にSD法を用いた質問紙調査を実施し、以下の結果を得た。1.認知症高齢者のイメージとして、「尊厳性」、「俊敏性」、「親密性」、「活力性」の4因子が抽出され、看護大学生はこれらの各要素に中立よりやや負のイメージを抱いていた。2.中立よりやや否定的側面に傾くものの、「尊厳性」を他の要素よりも高く評価し認知症高齢者を捉えていることが示唆された。3.学年の進行に伴い「尊厳性」や「親密性」に対する肯定感が高まり否定的評価が緩和された。以上より、大学での授業や実習を通して認知症高齢者に関する質の高い知識や体験を提供することが看護大学生の認知症高齢者のイメージを形成する上で重要であることが示唆された。
- 宮城大学の論文
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