死別を体験した高齢介護者の介護実施中と介護終了後の生活状況とその変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
介護実施中および介護終了後の生活状況とその変化を明らかにすること、また、死別後の経過期間と介護終了後の生活状況との関連を検討することを目的に、在宅要介護高齢者と死別した高齢介護者を対象に質問紙調査を実施し、以下の結果を得た。1.介護実施中に「趣味や楽しみ」をもっていた介護者は49.0%、「生きがい」をもっていた者は62.7%であった。一方、介護終了後に「趣味や楽しみ」をもっている者は78.4%、「生きがい」をもっている者は78.4%であった。2.介護実施中の「外出頻度」は「週3、4回以上」が35.3%、「町内自治会活動に参加」していた者は27.4%であった。一方、介護終了後の「外出頻度」は「週3、4回以上」が66.6%、「町内自治会活動に参加」する者は51.0%であった。3.介護実施中と終了後の生活状況を比較したところ、介護終了後の方が「趣味や楽しみ」をもつ者(p<.01)、「家庭での介護以外の役割」をもつ者(p<.05)、「町内自治会活動へ参加」する者(p<.01)、「外出頻度」が「週3、4回以上」の者(p<.01)が増加した。4.死別後の経過期間と介護終了後の生活状況との関連については、「地域・町内での役割」を担っている者は、担っていない者よりも死別後の経過期間が長い傾向にあった(p<.1)。
著者
関連論文
- 死別を体験した高齢介護者の介護実施中と介護終了後の生活状況とその変化
- 1.在宅介護終了後の家族介護者の達成感・満足感および空虚感と死別前要因との関連
- 研究活動に必要なアカデミックスキル--DVD教材の製作を通じて 語学力・コミュニケーションスキル (国際的に活躍できる研究者をどう育てるか--「看護学国際人育成教育プログラム」から考える)
- 地域看護実習におけるIT環境整備の試み--意義と課題
- 地域看護実習におけるIT環境整備の試み
- 東北地方の5県における地域包括支援センターの高齢者虐待への取組み
- 在宅療養高齢者の介護者と訪問看護婦の介護の必要性に関する判断の比較と要介護者のADL状況との関連について
- 在宅療養高齢者の介護者の介護負担感に関連する要因
- 在宅療養高齢者家族の介護負担感と高齢者虐待に関連する状況の改善要因
- 学術集会長講演 在宅高齢者と家族のQOLと自立した生活を支える地域ケア (第12回日本在宅ケア学会学術集会)
- 国際的に活躍できる人材の育成を推進する教育 (国際的に活躍できる研究者をどう育てるか--「看護学国際人育成教育プログラム」から考える)
- 育児不安・育児ストレスの測定尺度開発に関する文献検討(1983年〜2007年)
- 高齢者虐待に対する大学生の意識--看護学部生と非医療系学部生の比較
- 宮城県内の地域包括支援センターにおける高齢者虐待防止・早期発見への取り組み状況
- 思春期ピアカウンセラーの活動意義とピアカウンセリング活動の継続に必要な支えに関する研究
- 高齢者虐待に対する民生委員の認識とソーシャル・キャピタル
- 看護大学生が抱く認知症高齢者のイメージ
- スウェーデンにおける高齢者虐待防止の取り組み (特集 世界をリードする高齢者虐待防止の取り組み)
- フィンランドにおける看護研究者育成の現状と課題 (特集 研究者育成のための質保証におけるグローバルスタンダード)