変形を伴う顔における笑顔の知覚と変形の知覚
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概要
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目や口を水平方向もしくは垂直方向に拡大変形した顔を用いて、笑顔/中立顔の弁別判断(表情判断課題)と顔部品に変形があるかどうかの判断(変形判断課題)を行った。その結果、20%の拡大変形は表情判断に影響を及ぼさないことが示され、笑顔の知覚は顔の変形に対して比較的頑健なものであると結論づける。ことができた。一方、変形判断では水平方向の拡大では口の変形が知覚されにくいことが示されたが、垂直方向の変形では中立顔では口の変形が知覚されにくいが、笑顔では目の変形が知覚されにくいという結果が得られた。変形の違いによって顔部品の手がかりの重要性が変化することが示された。また変形が知覚されやすい顔でも、笑顔の知覚が困難になるわけではないことが示された。
著者
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