日本植民地時期台湾における刑務所看守・教誨師
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文は、植民地時期台湾における少年刑務所行刑をふまえ、看守、教誨師について論じるものである。とくに刑務所内で教育に従事した教誨師や看守がどのような経歴を持っていたのか、また警察官及司獄官練習所について論じる。それによって彼らが行刑教育に如何に関わったのかを明らかにする。台湾では、看守となる者の経歴は多様であったが、基本的に刑務所看守という職業の性質上、軍隊経験者、台湾に通じた者が採用された。他の職業から中途採用されるルート、本願寺から派遣された者が本願寺ルートを通して登用試験を受けることなく、総督府の看守となるというルートもあった。また、少数の看守を選抜した監獄官練習所・刑務官練習所では、看守にできる限り法治主義に基づく法律の講義、現地に融合するための台湾語の習得に時間を割いた。教誨師は、本願寺派が多数を派遣した。
著者
関連論文
- 日本植民地時期台湾における刑務所看守・教誨師
- 関東州における少年犯罪
- 日本植民地下台湾における少年犯罪と教育
- 清朝統治下台湾における初等教育財政 : 日本植民地時代との比較
- 台湾の幼児教育
- PG2-06 思春期・青年期の問題行動と親子関係 : 名古屋市「子ども・子育て家庭への意識調査」データより(社会)
- 中国の犯罪予防教育
- 香港の子育て支援
- 日本占領時期香港の教育
- 東洋教育史の研究動向
- 香港の学校における不良少年の戦後史 (特集 人造りの新しい展開)