豊田芙雄の講義ノート「代紳録」にみる明治初期の保育内容(短期大学部保育科)
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概要
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豊田芙雄は、日本で最初に開設された東京女子師範学校附属幼稚園の日本人保姆第一号であった。その後、豊田は鹿児島に出張を命じられ、日本で2番目の幼稚園を開設した。これまで公開された豊田の著作には『恩物大意』『保育の栞』がある。本稿では、幼稚園教育理論として豊田の書いた未公開の「代紳録」の前半部を、現代仮名遣いおよび新字体に改定して紹介し、その特徴について考察することを目的とする。明治初期の保育は、フレーベル主義保育の方法のみの模倣であって、フレーペルの教育哲学の受容はできなかったという見方が通説となっている。しかし、豊田に関する新資料の分析から、豊田がフレーベルの教育理念を受容していたことや、保育実践の考察を書き残し、保育見習生に伝えようとした姿をうかがうことができた。
- 西南女学院大学の論文
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