まちづくりと地域協議会 : 特定非営利活動法人まちづくり山岡の実践をとおして
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
市町村合併後、中山間地域では行政サービスの低下や独自な文化の消滅、地域経済の衰退化等から、生活が困難となった住民の流出が後を絶たず、過疎化・少子高齢化に拍車がかかっている。この対策として地域協議会の存在が注目されている。したがって、研究対象を合併後の中山間地域における「まちづくりと地域協議会」の動向に絞り、その受け皿であるNPO山岡の住民自治の実践と、合併後、行政にシフトする団体自治としての地域協議会との協働による「新たなまちづくり」の可能性を明らかにすることを目的とする。本稿では、地方自治法による地域協議会を概観し、先行研究により合併後の中山間地域における諸課題を整理する。調査からNPO山岡の実践と地域協議会が果たしている役割を考察した結果、NPO山岡の実践が基盤となり、新たな地域協議会との協働のなかで再構築された「まちづくり」は、地域内分権による「新たな公共空間」の創出を可能にし、「新たなまちづくり」の創造が期待できる。
著者
関連論文
- まちづくりと地域協議会 : 特定非営利活動法人まちづくり山岡の実践をとおして
- まちづくりと地域内分権 : 特定非営利活動法人まちづくり山岡の実践をとおして
- 居住環境整備における医療 : 福祉からのアプローチ