脱脂米糠タンパク質分解物のアンジオテンシンI変換酵素阻害活性
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概要
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脱脂米糠から抽出した水溶性タンパク質を消化酵素のα-キモトリプシンとトリプシンで分解した試料中に,高血圧予防効果のあるアンジオテンシンI変換酵素(angiotensin I-converting enzyme:ACE)を阻害する活性を見出した。限外濾過による分子量分画を行ったところ,5-10kDaと5kDa以下にACE阻害ペプチドが存在していた。腸管からの吸収率が高いと思われる5kDa以下のペプチドを含む低分子両分について,C8およびC18カラムを用いた逆相クロマトグラフィーによって更に精製を進めると,ACE阻害活性が複数の画分に認められた。脱脂米糠のタンパク質は,消化を経て様々なACE阻害ペプチドを産生することから,高血圧予防効果のある機能性食品として利用できる可能性があると考えられた。
著者
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麻生 慶一
日本獣医畜産大学応用生分科学部食品科学科農産食品学教室
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麻生 慶一
日本獣医生命科学大学応用生命科学部農産食品学教室
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金山(奈良井) 朝子
日本獣医生命科学大学応用生命科学部農産食品学教室
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岡村 美那子
日本獣医生命科学大学応用生命科学部農産食品学教室
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麻生 慶一
日本獣医生命科学大学
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