状況に応じた対話による敬語学習システム(<特集>言語,テキストの知能情報処理)
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概要
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本研究では,状況に応じて変化する対話を通じて敬語を学習するeラーニングシステムを提案する.対話を行うことで,敬語の種類や語法を教えるだけでなく,どういった場面にどういった敬い方があるのかという観点から敬語を学習することが可能である.本システムは,前処理部,敬語処理部,対話処理部の3つの処理部と,敬語判定辞書,敬語解説辞書,シチュエーションデータの3つのデータにより構成される.前処理部では,入力文の形態素解析により単語を抽出すると同時に,状況の特徴から現在のステージで利用すべき敬語形式を決定する.敬語処理部では,敬語形式に基づき敬語の誤用判定と,正しい敬語への変換を行う.敬語には特定形と一般形の2種類の変換方法があるため,まず敬語判定辞書を用いて特定形への変換を行った後,一般形への変換を行う.また,誤用と判定された敬語の解説を検索する.対話処理部では,ユーザの入力によりシチュエーションデータから適切な応答を決定し,出力する.このように,ユーザの入力,システムの処理,システムの出力を繰り返すことで対話を進め,学習を行う.本システムを実装し,被験者実験により変換精度と学習効果を評価した.その結果,ユーザ入力により異なる対話を実現することができた.また,同じ間違いを繰り返す割合が減少するなど,学習効果について有効性を確認した.
- 2008-10-15
著者
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