女子学生の歩行運動能力に関する検証 : 定常運動負荷法および歩行形態による考察

概要

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女子学生の歩行運動能力の実体を把握するために,2004〜2006年度の3年間に1年次生に実施した,12分間歩行テストおよび歩行形態の違いによるストライド変化から検証を試みた。その結果以下のように要約できる。1.本研究被験者の女子学生の12分間歩行テストの平均歩行距離はい371.42m,評価平均は5段階評価中,2.57であった。2.5段階評価中,3以上とする平均を上回った者の割合は52.17%,反対に2以下とする劣る階層の該当者は47.83%であり,被験者全体を二分する結果となった。3.「普通に歩く速さ」・「やや速く歩く速さ」・「かなり速く歩く速さ」の3歩行形態についてのストライド長の変容からは,歩く速さが速まるにつれて,ストライド長が有意に増加している傾向が確認できた。しかしながら,「かなり速く」では標準値の身長比60%レベルに達しておらず,エクササイズ・ウオーキングに用いられる効率的な歩行ができていないことが統計的資料からも明らかになった。総括すれば,本研究の調査,分折からは,距離歩行能力の低下と速く歩く歩き方の技術的未熟さの問題点が抽出できた。
茨城キリスト教大学の論文