学童保育の現状と課題 : 「放課後子どもプラン」に関わって

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概要

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「放課後子どもプラン」は、学童保育と全児童対策事業とを総合するものである。そして、この二つの事業は、「一体的」あるいは「連携」して、実施されることが補助金交付を一本化するなかで指導されている。「連携」運営は、二つの事業を前提にしている。従って、「連携」は、学童保育を全児童対策事業に解消しない。そして、「連携」は、二つの事業を発展させる可能性をもつ。しかし、「一体的」運営は、二つの事業を前提にしていない。「一体的」運営は、全児童対策事業だけの実施となる恐れと実態がある。または、学童保育が、全児童対策事業に付け足される。つまり、学童保育が、全児童対策事業に解消させられる恐れと実態がある。そうなると、「一体的」運営によって、留守家庭児童の発達が妨げられる。従って、今後、われわれは、「放課後子どもプラン」によって二つの事業が「一体的」に実施されないよう注視する必要がある。

著者

黒田治夫
大阪健康福祉短期大学

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