『新自由主義』イデオロギーとしての『中曽根内閣と臨時行革路線』のイデオロギーの検討
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概要
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日本における「新自由主義」の動きを、4期に分ける。その第1期を、「1980年代の中曽根内閣と臨時行革路線」とする。第4期の「小泉内閣と日本的『新自由主義』の展開」が本格化している今日、第1期のイデオロギーを、この「新自由主義」の動きの中であらためて検討してみる。「新自由主義」のイデオロギーとして、第1期のイデオロギーをとらえなおすと、中曽根「新国家主義」のイデオロギーは、「新京都学派」の「日本文化論」にみられるように、「新自由主義」の市場万能論や競争主義の強調ではない。そうではなく、市場万能論や競争主義を隠ぺいするために、梅原猛の「和」や山崎正「柔らかい個人主義」や今西錦司の「平和に共存」して「棲(す)み分け」が強調されている。ゆえに、第1期のイデオロギーは、「新自由主義」のイデオロギーとしては、まだ、成熟していないといえる。
- 2007-03-05
著者
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