希少糖の植物分野への利用(<特集>希少糖研究への挑戦と期待)
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概要
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D-プシコース,D-アロースなどの量産体制に入った希少糖の中のいくつかが,低濃度でイネ・カンキツなどの植物防御関連遺伝子群の発現を誘導し,さらに生育調節活性を示すことが明らかになってきた.新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業(生物系特定産業技術研究支援センター)による支援のもとで,マイクロアレイ解析を駆使して希少糖処理で発現が増減するイネ遺伝子を特定し,これらの未知の遺伝子群をイネで発現させ,希少糖作用を担うそれぞれの遺伝子の機能解析が現在進んでいる.本研究により今まで着目されていない経路由来のシグナル伝達を明らかにできる可能性があり,さらに希少糖の生理作用の農業場面での利用の可能性を見いだす研究が,香川大学と三共アグロ株式会社・株式会社四国総合研究所との共同研究で進展している.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 2008-09-25
著者
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