金ナノ粒子のレーザー誘起固定化技術と分析科学への応用展開
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概要
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チオールで保護した金ナノ粒子をシクロヘキサン中に分散し,パルスレーザー光を照射すると,表面チオール分子の脱離に伴う粒子の凝集と融合が容易に進行することが分かった.また,その過程でレーザー光のパターン形状に対応した金ナノ粒子の基板への固定現象が起こることが分かった.この現象を金ナノ粒子の新しい固定化技術として確立すべく,分光学的に解析するとともに,基板表面の影響について検討し,固定粒子を制御するための条件を探った.固定粒子の量やサイズは,表面チオール分子の一部をジチオールで置換するだけで劇的に変化した.また,レーザー光の波長や強度にも依存していた.一方,ガラス基板やメンブランフィルターへのパターン固定化を行い,固定粒子を触媒核とする無電解めっき,固定粒子の局在プラズモン共鳴に基づく表面増強振動分光や表面プラズモン共鳴センシングへの応用展開を図った.
- 2008-10-05
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