第二高調波発生干渉法によるラングミュア単分子膜の分子配向解析
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概要
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光第二高調波発生(SHG)の干渉効果を利用して, 気/水界面単分子膜の非線形分極ベクトルの絶対方向を評価した. 試料単分子膜からの第二高調波(SH波)とSHG活性参照試料からのSH波とのコヒーレント干渉パターンを観測した. 3種類のSHG活性両親煤性色素(ルテニウム錯体, スチルバゾール, ヘミシアニン)単分子膜について干渉パターンを比較した結果, ルテニウム錯体とへミシアニンの単分子膜はほとんど同一の位相を持つ干渉パターンを示した. これは, 単分子膜の分極ベクトルの方向が水面に対して同方向であることを示している. 一方, スチルバゾールとへミシアニンは同一のSHG活性部位を持つにもかかわらず, 干渉パターンの位相がほぼ180°シフトした. このことから, スチルバゾール単分子膜の非線形分極ベクトルがへミシアニン単分子膜のそれに対して反対向きになっていることが明らかになった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1998-12-05
著者
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