プロセスの実行状態を保持したままカーネルの更新ができるシステム高速再起動方式(OS-5:カーネルと資源管理,2008年並列/分散/協調処理に関する『佐賀』サマー・ワークショップ(SWoPP佐賀2008))
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概要
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近年、セキュリティー対策としてカーネルにパッチを適用する機会が増えている。カーネルにパッチを適用するには、システムを再起動しなくてはならない。しかし、システムは24時間365日、ユーザに対してサービスを提供し続けることが求められている。よって、パッチ適用の際のシステム再起動時間は可能な限り短縮する必要がある。この問題に対して、我々は、システムの再起動時間のうち、プロセスの再起動が最も時間のかかる処理であることに着目し、プロセスの状態は保持したままカーネルのみを再起動するシステムの高速再起動方式を開発した。同方式は、メモリ上のプロセスデータは保持したままカーネルのみを入れ替え、その後、メモリ上に保持されているプロセスデータを用いて、再起動前に実行されていたプロセスを途中状態から再開することができる。本方式により、従来のシステム再起動時間を最大で約48%削減することができた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2008-07-30
著者
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菅原 智義
NECシステムプラットフォーム研究所
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菅原 智義
Nec システムプラットフォーム研究所
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菅原 智義
NEC,システムプラットフォーム研究所
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小比賀 亮仁
NECシステムプラットフォーム研究所
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小比賀 亮仁
NEC クラウドシステム研究所
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