中学校における観察・実験の実施程度とその理由についての一考察
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概要
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中学校の理科教師を対象に,教科書に記載されている観察・実験を今までどの程度の割合で実施してきたのかアンケート調査を行ない,実施程度の男女差,年代差,大学での専攻の違いについて検討した。また,観察・実験の実施状況の理由や,観察・実験に対する教師の意識や考え方についても調査を行った。その結果,観察・実験を80%以上実施している教師が29%,50〜80%程度実施している教師が58%で,50%以上実施している教師が9割以上を占め,出身大学での専攻差についてのみ有意差が認められた。観察や実験に対する教師の意識や考え方についてのアンケートでは,教師は観察・実験を行うことで多くの生徒が学習内容に興味・関心を持つことを,また理科にとって観察・実験は絶対に必要であり,避けて通れないということを強く認識しているが,準備をする時間が少ないことや実験器具の不足が大きな障害となっている現状が明らかになった。
- 日本理科教育学会の論文
- 2004-01-15
著者
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