意思決定に於けるメタ認知の役割(一般,自律・分散・協調システム,一般)
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概要
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不確実性に遭遇したとき,我々は時間的な制約の下,必ずしも最適な解を知らずに意思決定を行う.そして,その結果から将来の判断に備えて関連のある情報を選び出すということを行っている.不確実な状況下での人の意思決定の過程のダイナミクスを調べるため,被験者が,スコアの規則に関する事前知識を持たない状態で,賭博ゲームをプレイしたときの行動を観察した.我々は,スコアが選択肢と無関係にランダムに決まるような条件下に於いても,ゲームが進むに従い,被験者が素早く応答することを見つけた.この結果は,人は,与えられた選択肢とスコアの関係性を学習しているだけでなく,直面する状況に応じて,意思決定の戦略を動的に変更していることを示している.このことは,人の意思決定の過程に於ける,メタ認知の役割を示唆していると考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-05-16
著者
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