フジコナカイガラムシおよびクワコナカイガラムシの発育と増殖能力に及ぼす温度の影響
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概要
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ソラマメ催芽種子を餌として長日条件下(16L:8D)でフジコナカイガラムシとクワコナカイガラムシの個体飼育を行い,発育および増殖能力に及ぼす温度の影響を調べた.両種とも温度が高くなると発育期間が短くなったが,フジコナカイガラムシでは30℃,クワコナカイガラムシでは32℃で成虫まで羽化する個体が少なくなり,高温障害が認められた.ふ化から羽化までの発育零点および有効積算温度はフジコナカイガラムシで12.2℃と331日度,クワコナカイガラムシで10.7℃と346日度であった.両種とも産卵数は24℃で最も多くなり,フジコナカイガラムシで526個,クワコナカイガラムシ498個であった.また,両種とも産卵期間の前半にほとんどの卵を産下した.内的自然増加率はフジコナカイガラムシでは24℃で最も高く0.117,クワコナカイガラムシでは28℃で最も高く0.151となった.
- 2008-08-25
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