異方性繊維を用いた新規偏光板とその特性 : 偏光に依存した拡散特性の制御(有機材料・一般)
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概要
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光を吸収することなく偏光を分離する偏光板を実現するために,複屈折ファイバーとマリックス樹脂で囲んだポリマーコンポジットの系を利用した.繊維の複屈折および樹脂の屈折率調整は比較的容易であり,これらの条件を整えることで偏光の拡散・反射を制御し、偏光分離機能を発現させることができた.偏光分離特性はコンポジットである繊維の複屈折と断面形状に依存して変化することがわかった.この特性はシミュレーション計算による理論および,実際に作製した素子による測定の両方で確かめられた.断面が三角形の繊維を用いてフィルムを作製した場合,偏光分離特性が向上し,さらに複屈折の大きな材料を選ぶことで偏光度は97%以上に達することが予測された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-05-22
著者
-
渡辺 敏行
東京農工大
-
戸谷 健朗
東京農工大学 大学院工学府 応用化学科専攻
-
林 秀樹
東京農工大学 大学院工学府 応用化学科専攻
-
林 秀樹
住友化学
-
渡邊 敏行
東京農工大学工学部
-
戸谷 健朗
東京農工大学工学部
-
渡辺 敏行
東農工大工
-
渡辺 敏行
東京農工大学
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