児童期から青年期への移行 : 発達の連続と非連続の観点から(<特集>児童期と青年期の発達的な連結と移行)
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概要
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児童期から青年期への移行とは、青年期という概念の規定が歴史的なものであるにしても、自我の同一性の発達の観点から、一定の質的転換を伴うものであることを仮説的に述べた。その際、エリクソンの自我同一性に関する発達論などを参照しつつ、ワロンが乳児期における表象機能の発生について考察した視点を加えて、新たな同一性感覚の獲得には、情動・姿勢の機能が重要な役割を果たすと考えた。また、スターンの自己感の発達的研究が手掛かりになることを述べた。なお、本稿で議論しないままに残された研究課題は、人格発達の飛躍的移行における時間(ジャネの「時間的人格」)の発達的問題である。
- 2008-05-30
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