中国における経営者教育システムとコーポレート・ガバナンス原則 : 企業独自原則の実効力向上のために
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概要
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2000年に入って、中国では証券監督管理委員会と証券取引所を中心に、多くの指導意見や規則などが策定され、それらの総称は、「コーポレート・ガバナンス原則」と呼ばれる。もっとも、中国企業が独自に自社の経営環境に適合的と思われる企業独自原則を策定することは、中国における株式市場の健全化において、なくてはならない重要な役割を果たしていると考えられる。しかし、企業不祥事は収まるところを知らない。それは、証券監督管理委員会と証券取引所より策定された原則ももちろん、企業経営者が自ら策定した企業独自原則さえ、企業経営に反映されてこなかったことを証明すると考えられる。そのため、こうした形式的な企業独自原則は、単に策定されるにとどまらず、その実効力を発揮することが重要であるとされる。また、それには企業経営者向けに、原則の遵守意識と遵守能力、および原則への適応能力を高めることを目的とする経営者教育システムが不可欠であるといわれている。
- 2008-06-27
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