子どもが「自分らしさ」を追求する道徳の授業
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概要
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本論文は、現今の道徳教育が抱える問題は、子どもたちあるいは社会から公共性が失われていることにその根があるという認識を基盤に、「子どもを中心に」考えた道徳教育の授業の在り方を考察している。ここで「子どもを中心に」するとは、子どもが自分の「自分らしさ」を追求するということを中心課題にすることを意味する。道徳的な問題に関わって自分を徹底的に追求すると、その内容は子どもひとりひとりが自分の「弱さ」と向き合うことへ向かう。したがって、子どもに自分らしさを追求させることは、子どもにとって厳しい営みとなる。本論は最終的に、自分の「弱さ」と向き合う辛さを共有することが、今後の道徳教育の授業に必要な内実であることを明らかにした。
- 千葉経済大学の論文
- 2008-07-26
著者
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