著作権に関する情報倫理教育の効果的な指導法の検討
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概要
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本研究は,著作権に関する情報倫理教育に際して,3つの指導法(講義法,発表を伴わない討論法,発表を伴う討論法)を用いたときの,情報倫理意識と情報倫理知識の向上と授業効果について比較検討したものである.その結果,高校生を対象に実施した著作権に関する授業において,情報倫理意識は,発表を伴う討論法で最も向上が見られ,定着率も高いことが確認できた.一方,情報倫理知識は,指導法による有意な差は見られず,授業直後では知識の向上と正答への確信度に向上が見られたが,定着率は低いことが認められた.このことから,情報倫理意識の向上と情報倫理知識を獲得するための有効な指導方法は異なっており,情報倫理意識を向上させる授業は,発表を伴う討論法が効果的であり,情報倫理知識を向上させる授業法との相違が見られた.
- 日本教育工学会の論文
- 2007-10-20
著者
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