多元的なコミュニケーション能力を育成するカリキュラムとしての議論に求められる要因
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概要
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本研究は,多元的なコミュニケーション能力の育成をめざすカリキュラムの開発において,議論を促す仕掛けをデザインした.カリキュラム実施は大学生を対象とするeラーニングの遠隔授業として2003年度から2005年度にかけて計3回行った.学習履歴の分析から,クラスの過半数を占める議論の自発的参加者について,知識の定着だけでなく,自己と他者の相対化による価値観の再構築という成果が認められた.さらに,教師介入による学習共同体の形成(議論の焦点化が生み出す参加者の一体感)により,これらの成果に到達できた自発的参加者がクラスの4分の3に達した.
- 日本教育工学会の論文
- 2007-05-20
著者
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