牧草類の収量成立に関する研究 : 第1報 播種当年の施肥による増収要因について
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概要
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1.オーチャードグラス,チモシー,ラジノクローバー,赤クローバーについて施肥量試験を行ない,播種当年における収量成立についての知見を得ようとした。2.施肥量の増加に伴なってまめ科草の株数が減少し,草重では肥料の対数的増投に対しほぼ直線的な増収を示した。3.草種によって肥料増投の増収機構への作用が異なり,その生産型に特長がみられ,チモシー,赤クローバーのように非同化部分の増加によって増収するものと,オーチャードグラスのように同化部分と非同化部分とがほぼ一定の比率を保ちながら増収するものとがみられた。4.多肥によりオーチャードグラスでは葉の増加生長,チモシーでは分げつの増加と茎葉の伸長,ラジノクローバーでは「葉」の大型化,赤クローバーでは主として茎の生長肥大という姿でそれぞれ増収することがわかった。
- 日本草地学会の論文
- 1960-12-30
著者
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