北海道の障害児学校高等部単独校の進路状況 : 5校の卒業時の進路先を通して(実践研究特集号)
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概要
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障害児の「高等部希望者全入」時代を迎えた障害児学校高等部教育の次の課題は、卒業後の社会参加への保障である。学校から社会への移行が困難といわれるなかで、移行に向けての条件整備が問われている。そうした社会的諸条件の整備を図っていくためには、手がかりとして現在の障害児学校高等部卒業生の進路状況の把握が必要である。全国の進学者を除いた就職率をみると、障害種別による格差が生じていたり(1995. 3)、文部省の諮問機関が卒業後の職業的な自立のために、専攻科の整備等に触れたりしているが(1996. 3)、学校から社会への移行には多くの問題が残されている。また今までの調査は併置校などの発表で、高等部単独校としての調査は少ないようである。そこで本報告では、学校から社会への移行に向けての基礎資料を得るために、北海道内の障害児学校高等部単独校5校(94年度〜96年度)の卒業時の進路先を取り上げ、進路状況を整理し、考察を加え問題点を把握した上で、今後の課題を述べた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2001-03-31
著者
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