全寮制肢体不自由高等養護学校における「まちづくり」の取り組み : 学校・PTA・町内会の三者による近隣の環境改善(実践研究特集号)
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概要
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本研究は、全寮制肢体不自由高等養護学校における「近隣の環境整備」(まちづくり)の取り組み(2ヵ年)とその検討である。本校では1990年前後から、生徒が市内などへ外出するとき、道路や交通に関した問題点が表面化してきた。1992年6月に、臨時に「近隣の環境整備委員会」が設けられ、学校・PTA・町内会の連携をもとに、「近隣の生活環境」の改善を図ることになった。点検活動を実施し、関係機関に「要望書」を提出した。1993年度には縮少された「環境改善小委員会」で、要望事項の再検討などを行った。その経緯と結果を(1)「要望書」(要望事項)の分析、(2)まちづくり(点検活動)の役割から検討し、移動制約の実態・物理的なバリアの除去・改善の目標設定の必要性・点検活動の意義・交通基本法の制定等が示唆された。課題としては、協議会の設置・「環境整備要項」の制定・他の障害者施設等との連携・まちづくりへの理解.生徒の取り組みへの参加、などが考えられる。
- 1997-03-31
著者
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