全寮制肢体不自由高等養護学校における校則(『生徒のこころえ』)の取り組みについて(実践研究特集号)
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概要
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本研究は全寮制肢体不自由高等養護学校における校則(『生徒のこころえ』禁止事項)改正の取り組みとその検討である。本校では1987年前後から学部や寄宿舎で頭髪規制等に対する指導上の問題点が表面化してきた。1988年4月に関係者による「生活小委員会」が設けられ、学部と寄宿舎の生活指導全般にわたり整理と検討を進めた。その中で『生徒のこころえ』(禁止事項)の見直しが生じてきた。1989年度になり、生活小委員会(生徒指導部)が中心となって生徒・父母・学校の三者の合意を基本に、『生徒のこころえ』改正に取り組んだ。その経緯と結果を、(1)法的性格、(2)取り組み上での問題点、から検討し、在学契約関係の合理性、拘束力の枠組みの必要性、教師の法意識の高揚、生徒の自己決定権の尊重、が示唆された。課題としては、人格表現に関する規則の廃止、規則の制定に対する生徒や父母らの参加のあり方、寄宿舎と親権との関係、などが挙げられる。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1995-03-31
著者
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