脳性まひ児の立位姿勢の安定に及ぼす動作訓練の効果 : 光学的配列の流動により引き起こされる身体動揺を指標として
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概要
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本研究の目的は、脳性まひ児の立位姿勢に及ぼす動作訓練の効果を検討することであった。8歳11か月(研究開始時)の被験者は、一人で歩くことができたが、転びやすかった。被験者は、約4年間に計135セッションにわたり動作訓練を受けた。立位姿勢の指標として、傾く部屋による光学的配列の流動によって引き起こされる身体動揺が、3回にわたり重心計により測定された。訓練の経過は、動作訓練課題によって4つの段階に分けられた。動作訓練による変化として、1)訓練セッションにおける立位や歩行姿勢の改善、2)転ばなくなったなどの日常生活での改善、3)重心計上での身体動揺の減少と制御できる範囲としての踏みしめ域の拡大、4)傾く部屋による身体動揺への影響の減少、が明らかとなった。本研究の知見は、動作訓練による自体操作の変化がアフォーダンスの知覚に影響を及ぼすことを示唆するであろう。
- 2000-09-30
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