ダウン症児の発語の明瞭さと音韻意識との関連(実践研究特集号)
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概要
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ダウン症児の発語の明瞭さについて、単語レベルと単音節レベルで、健常児や非ダウン症知的発達障害児と比較し、その特徴を明らかにするとともに、それに関係すると思われる単語の聴取のしかたや音韻意識に関しても、ダウン症児特有の問題がないかを検討した。その結果、ダウン症児は他の2群より、単語・単音節ともに明瞭度が低く、特に両者の明瞭度の差が大きく、単音節の明瞭度が良くても単語レベルに般化していかない事例が多かった。単語の聴取や音節分解については、ダウン症児の成績は他の2群より低く、特に9歳未満の段階では、その差が大きかった。また音節分解については多音節になるほど誤り傾向が高かった。また発語明瞭度と単語聴取率との相関が他の群に比べ高く、単語中の音への意識化の指導の必要性が示唆された。
- 1999-03-30
著者
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