作業学習における知的障害生徒への支援的対応に関する事例的検討 : 木工作業における「できる状況作り」を中心に(実践研究特集号)
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概要
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生活中心教育の、知的障害生徒に対する作業学習では、生徒一人ひとりに作業がよりよく「できる状況」を作ることが重視される。このために、道具・補助具の活用、教師の声かけ・手助けなどの支援的対応が行われる。本研究では、事例対象生徒に対して、作業学習で講じられたこれらの支援的対応について、分析を試みた。その結果、全観察記録の88%について、作業が継続された様子が示された一方で、教師の声かけ・手助けは9%であった。また、観察回を追うごとに、自発的活動、作業の継続、作業量の増加、仕事の正確さについて、若干の向上が認められた。以上から、作業学習での、道具・補助具の活用、教師の声かけ・手助けが、できる状況作りの支援的対応として、有効であることが示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1997-03-31
著者
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