コペルニクス天文学の正当性について : 科学革命の一考察
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概要
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プトレマイオスの地球中心説からコペルニクスの太陽中心説への移行はどうして起こりえたのか。前者は間違っており,後者が正しかったからであり,このことはニュートンの物理学によっても,その後の多くの観測事実に照らしても明らかである。このような見方があるが,実際のコペルニクス革命の進行過程をたどった歴史的研究によると,「科学的」証拠や明白で正当な論証がほとんどないにもかかわらず,擁護者,支持者が(弾圧の危険,実際の弾圧にもかかわらず)増えていく事がわかる。ここでは封建制の崩壊,農民反乱,宗教革命,資本主義経済の発達,等々時代背景も,また,コペルニクス説を支持した人々の宗教的社会的思想,社会的立場も一切捨象し,自然学-天文学的観点からだけみてコペルニクス革命が必・当然であったと言えるのかどうかを検討する。
- 松山東雲女子大学・松山東雲短期大学の論文
著者
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