RITEバイオプロセスによるバイオ燃料製造(<特集>バイオマス利活用の最新技術)
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概要
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バイオマスを原料とするバイオ燃料製造研究は1970年代のオイルショック時に盛んに実施されたが,当時の技術では経済性のあるプロセス開発に展望が見いだせず,またその後の原油価格の安定から研究規模は縮小,産業界の関心も急速に薄れた.しかし,二酸化炭素濃度増加による地球温暖化や化石資源枯渇問題に直面している現在,バイオマス利用技術は新規コンセプトのバイオリファイナリーとして再び注目されている.バイオリファイナリーとは,再生可能資源であるバイオマスを原料とし,エネルギー・化学品を生産する技術体系を意味した米国エネルギー省による新規造語である.米国は1990年代よりIT産業,バイオリファイナリー産業を21世紀の主力新規産業として産・官の連携にて強力に推進し,バイオリファイナリー産業は先行したIT産業に続くと期待され,今後はこれら新産業による産業構造の転換をも予測されている.本稿では,バイオリファイナリーの主要エネルギー製品であるバイオエタノールについて,米国における技術開発状況と今後の動向およびRITEにおけるバイオ燃料製造技術の開発について紹介する.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 2008-05-25
著者
-
湯川 英明
(財)地球環境産業技術研究機構 微生物研究グループ
-
湯川 英明
(財)地球環境産業技術研究機構(rite)微生物研究グループ
-
湯川 英明
(財)地球環境産業技術研究機構 理事、バイオ研究グループ
-
乾 将行
(財)地球環境産業技術研究機構 バイオ研究グループ
-
湯川 英明
(公財)地球環境産業技術研究機構 バイオ研究グループ
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