(5)ディーゼル噴射ポンプの多段噴射率・噴射量測定装置の開発(技術,日本機械学会賞〔2007年度(平成19年度)審査経過報告〕)
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概要
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ディーゼル機関の高い熱効率は地球温暖化防止の観点から注目されているが,排出ガスの浄化と燃焼騒音低減が課題である.これにはピエゾコモンレールによる多段噴射等が有効であり,急速に普及している.しかし,噴射率と噴射量の測定は古典的手法しか無く,多段噴射の各段個別の測定は不可能であった.本技術は長年の技術開発継続により,定容積法に高速排油機構,新データ処理方法を加えた新しい多段噴射率・噴射量測定装置を開発し,製品化したものである.各段毎の噴射時期・期間も高精度測定ができ,内蔵校正装置により背圧や燃料温度変化による体積弾性率変化も自動測定・補正でき,DME,バイオ燃料にも対応できる.噴射量計測の世界基準をリードしてきた海外メーカをはじめ,国内外主要噴射装置,ディーゼルエンジンメーカに導入され,開発,製品検査のマザーマシンとして活躍し,新しいデファクトスタンダードとして国際的に認知されている.この技術によりピエゾコモンレールの多段噴射の品質向上に大きく貢献した.
- 2008-05-05
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