地域企業のグローバル・ビジネスモデルに関する理論の検討
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概要
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本稿は地域企業のビジネスモデルを議論する際に必要な視点を整理するものである。議論の前提として, 地域企業という研究対象を, 近年の国際化が推し進めたグローバル環境の傘のもとにおき, その環境下でビジネスモデルを展開する企業と捉えることから始める。地域企業という存在については, 中小企業のひとつの形ではあるものの, 地域の強みを生かした事業を手がけることによって, 独自の発展経路を持ち得る企業群と見なす積極的な意味づけを行うこととした。そもそも地域企業のビジネスモデルという研究対象は, ベンチャー論, ビジネスモデル論, イノベーション論などの様々な研究と関わりを持っている。これらの研究の歴史は経営学の中では比較的新しいが, 昨今の社会的要請の高まりを受け, それぞれの研究分野は急速に進展してきている。しかし, それらの成果は, われわれが研究対象とするような地域企業, とりわけ地域企業経営者にとって直接的に活用できるような議論として整理されているわけではない。本稿では, 経営学の中でも特に実践適用を強く意識した分野であるビジネスモデル論を地域企業の経営者にとって有用なフレームワークとして再構築することまでを行う。
- 2008-06-12
著者
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