感情を表現する文に現れる終助詞「ね」の意味機能
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概要
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本稿は、実際の会話から感情を表現する文の文末に現れる終助詞「ね」を観察し、話し手が聞き手に対してどのような配慮をしているのかについて考察したものである。終助詞「ね」の使用状況を4つの使用場面に分類し、各場面を分析した結果、どの場面にも共通して、聞き手との対立を避けるため自分をアピールしないようにしながら自分の感情を聞き手に伝えようとする話し手の配慮が見られた。話し手の感情をひとつの情報として聞き手に伝えるとき、終助詞「ね」は聞き手との対立を避けながら聞き手への配慮を示す役割として機能しているといえる。
- 2008-03-31