時間を表す従属節「あと」「あとに」「あとで」について
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概要
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本稿は時間を表わす従属節の「あと」「あとに」「あとで」について、それぞれの使い分けと基本的特徴について考察し、日本語教育において日本語学習者にその違いをどのように提示するかについて考察したものである。それぞれの基本的特徴は以下である。「あと」:後件が前件より後に起こっているという状況を設定する。「あとに」:後件が前件に影響を受けた事態であることを表す。「あとで」:後件が前件の後のある時間の幅の中で行われる事態であることを表す。上記の特徴を踏まえ、日本語教育では、時間を表わす名詞につく助詞「に」と「で」の違いを明確にすること、「あとに」の用法から後件の動詞を提示し、それぞれの違いを明確にすることが必要となる。
- 2006-09-30