404 人工砕石を用いた汚水のCOD低減に及ぼす流動特性の実験的研究(流体工学II)
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概要
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火力発電所から排出される石炭灰は産業廃棄物であるが、これが人工砕石として再生化して販売されている。この試みは地球環境保護、エコビジネスの観点から、大変興味深い。本研究室では、このような産業廃棄物からの再生材の有効利用を広げるために、上記の人工砕石を河川に沈めていたところ、無数の藻が付着していた。その断面を顕微鏡観察した結果(図1)、無数の空隙が見られ、赤色部分はローズベンガル液によって染まった部分であり、微生物が存在することを明らかにした。このことから、産業廃棄物から再生した市販の人工砕石には、その表面・内部に無数の空隙が存在し、その部分に微生物・不純物などが付着できるので、水質改善の可能性が期待できる。 本構想は、湖沼・閉鎖海域へ流れ込む水路に、人工砕石の入った穴あき容器を等間隔に配置することで流速を抑え、人工砕石の隙間を水(汚濁物を含む)が流れることで、水質浄化を行うことである。そこで、本研究は、人工砕石を用いた汚水の浄化に関して実験を行なった結果、基礎データを得られたので報告する。
- 社団法人日本機械学会の論文
- 2006-09-30
著者
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