エリクソンのパーソナリティ構成要素の測定尺度(EPCS)の構成 : 人生周期における基本的信頼感から親密性
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概要
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本研究は,Eriksonの入生周期のうち基本的信頼感から親密性の6つの心理社会的危機を通じて内在化された自我感に特徴づけられる人格構成要素の測定尺度を構成することを目的とする。藤村(2004)は,まずグループ主軸法を適用して,全項目の6つのグループ主軸に対する負荷量から尺度項目を選択した。本研究では,同義語的な項目を除き,6尺度の全項目を因子分析して尺度項目の因子的妥当性を評価し,最終的に各尺度7項目が決定された。これらの尺度をEPCS(Erikson's Personality Component Scales)と呼ぶ。EPCS各尺度の係数は0.814〜O.857であった。 EPCSの内的な階層的構造を示したパス図が適切であることがSEM (structural equation modeling)により確証された。さらに,EPCSと性格特性および生活意識との因子構造的関連性からEPCSの人格的機能が論じられた。パーソナリティ構成要素はそれぞれ固有の入格的機能を持ちながら,人格として統合されることが明らかになった。
- 2008-01-31
著者
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