情報検索における日本語の諸問題
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概要
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情報検索は現在の段階ではキーワードとシソーラスを使用する方式が主流であると考えられる。本稿はこの段階での言語データの入力と内部処理に際して起ると考えられる,日本語の文字,表記,用語の問題を取りあげて,主要な問題を一覧し位置づけようとしたものである。日本語では,通常の表記法では漢字を用いるが,その字種が多いこと,そのために語の表記法かきわめて不安定なこと,外来語,外国人地名の表記も安定しないことを述べる。用語についても,意味の似たものを細かく言い分けること,ことばの変化が早いこと,同音語が多いこと,分かち書かの習慣がないこと,などが,現段階の情報検索にどのような問題を起こす可能性があるかにについて考える。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1975-07-01